柔道部の思い出

小宮徳建 教員(平成17年〜平成19年)    

 平成一七年より着任しました。 その当時、柔道部員は、二年生がただ一人という状態でした。 その前年度には、数名の部員がいたという話しは聞きましたが、その年の新入部員も、三名で、四名と少ない部員で始まりました。

 私的な話になりますが、昭和四一年、四二年に在籍され、柔道部の顧問であった貝瀬輝夫先生とは、私の大学生時代の恩師でもあります。 師が在職した学校に赴任し、同じ柔道部の顧問でもありましたので、運命的なものを感じておりました。

 当時は、四名での練習なので、それこそ毎日が基礎的な練習ばかりでした。 部員が少ないこともあり、他校との合同練習や練習試合にも積極的に参加しました。 しかし、本校が所属する第二支部は、全国レベルの学校が多数ひしめき、都大会で上位進出校も多く、支部大会を通過し都大会に出場することは、夢のまた夢でした。

 翌年度、三名の経験者を含め五名入部しました。 一〇名には届きませんが、少ないながらも、前年度よりは活気あふれ、放課後の練習だけではなく、大会前には、朝練も開始しました。 地道に練習を積み重ねるだけではなく、多くの練習相手を求め、他校との合同練習にも参加しました。 合同練習では、何度も投げられ、抑え込まれ、悔しい思いもしてきました。 日々の練習の結果、一月には、第二支部大会を勝ち上がり都大会出場、東京都国公立大会団体戦ベスト八、個人戦では優勝するなど、輝かしい活躍が見られました。

 伝統ある東京都立大学附属高等学校柔道部は、幕を閉じ、寂しい思いもありますが、柔道部OBの皆さんの今後のご活躍を期待いたします。

(閉校記念誌(2011年3月発行)からの転載)   

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