東京都立大学附属高等学校同窓会

青春の日々

　「青春」テニス部で過ごした日々を振り返ると出てくるのはこの言葉です。 きらきらしていて、今でもあのコートに立つとわくわくします。 あの頃、学校には部活をしに行っていたと言っても過言ではないほどの高校生活のすべてでした。 部活動を通して、たくさんの事を学びました。 その中でも特に印象に残っていることが二つあります。

　一つ目は、最後まで諦めないといこと。 まだ、入学して間もない頃の団体戦。名のある強豪校相手に、驚異の忍耐力でボールを追い続ける先輩達の勇姿に感銘を受けました。 あの試合は私の中で伝説です。 先輩のようになりたい！と強く思いました。

　二つ目は”あって当たり前と思うな”ということ。 顧問だった先生は、日々口を酸っぱくして、この言葉をとなえていました。 「ボールもコートも顧問もあって当たり前と思うな。そうすると、自分のやることが見えてくる。」と。 当時は定時制の授業があったため、部活をやる時間は限られていて、一分一秒がとても大切でした。 なので、私たちはボールアップもコート整備も全力でやりました。

　そんななか、私達が二年になる時に、この言葉の重みを痛感する出来事が起こりました。 顧問の先生の異動と校舎改築によるコート使用の制限です。 私達が部をひっぱっていかなくてはいけないのに、どうすればいいのかわからず、本当に苦労しました。 新しくいらした先生方には迷惑をかけ、授業が終わると男女とも駒沢公園や碑文谷のコートまで自転車で大移動。 休み時間はタータンでボレー・ボレーの練習。 昨日のことのように思い出す青春の日々です。

　私は卒業後も練習や合宿に参加させていただき、また教育実習中にもテニス部に関わらせていただきました。 この度都立大学附属高等学校が幕を閉じるのはとても寂しいですが、桜修館中等教育学校に変ってもつながりを大事にしていけたらと思います。

　最後になりましたが、歴代の顧問の先生方、歴史を作ってくださった先輩・後輩、女子硬式テニス部に関わってくださったすべての方々にこの場を借りて感謝いたします。 ありがとうございました。