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引き継がれる水泳部

近藤悦子 教員(平成10年〜平成17年)      

 平成二二年三月、水泳部OB会「黒潮会」の七七周年を記念するフォーラムが本校視聴覚室で行われた。 中等教育期における部活動の重要性を熱く語る府立高校や都大附の大先輩、それを聞く孫よりも若い世代の都大附・桜修館や大学生のOBたち、その年令差最大七十歳…。 毎年八月恒例のOB総会でも、熱く議論し、現役部員に負けず劣らず泳ぐ勇姿には圧倒される。

 熱いのは大先輩ばかりでなく若い学生コーチたちの熱心さには頭が下がる。 大学の授業があるにもかかわらず、アルバイトもデートもあるだろうに、放課後・休日・夏休みを問わず必ず練習メニューを準備し指導し、おまけに生活指導まで…。 それを見て、現役部員は育っていく。 毎年、引退試合となる「一六校戦」への思いは他校にも負けない。

 桜修館が開校してしばらくは十二歳の中学生と都大附生の体力差を考えて、同じプールサイドで同じ時間に別々に活動していた。 しかし、それが不自然であることを都大附の部員やコーチから指摘され、現在では、体力・泳力にあったコース分けや練習メニューに沿って活動している。 案ずるより産むが易し…一二歳から一八歳が和気藹々と活動している。

 かつては、顧問の思いとは反対の方向にOBが部員を囲い込んでいる大変な時期もあったと聞く。 前任の藤井先生が一四年間、大変な苦労をされ、部員を育てられた結果、今の水泳部があるのだと思う。長い伝統のある都大附水泳部、私自身の顧問経験はたった一年。 昨年、「都大附・桜修館」両方を担当することになりまだまだ顧問としては駆け出しである。

(閉校記念誌(2011年3月発行)からの転載)   

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