都大附サッカー部は、中学時代選抜に選ばれた選手はほととんどおらず、個々のレベルでいえばとても高いとはいえないチームだと思います。
しかし、地区予選では、決勝に進む常連校です。
また、最高成績はと大会ベスト一六を収めるほどです。
個々のレベルではそれほどでもないにも関わらず、地区では強豪チームになりました。
そこには、「チームを大事にする姿勢」があり、更にその気持ちの根底には、「感謝の気持ちを大切にする」という思いがあったからだと思います。
私は、現役を退いたあと、OBコーチとして、部活に関わりました。
チームに伝えたかったことは、多くの先輩から学んできた「感謝の気持ち」です。
「今大好きなサッカーができているのは、親や先生や友達、特にサッカー仲間がいてくれるからであり、またグランド・用具などの環境が整備されているから、多くの人や環境に支えられているからこそ、大好きなサッカーが思いっきりできている。」という思いを伝えてきました。
都大附サッカー部には長い歴史があります。
私が学んだ「感謝の気持ち」はおそらく長い歴史の中で受け継がれてきたものだと思います。
この思いでチームは強くなり、都大附サッカー部は成長してきたのではないでしょうか。
だからこそ、この思いを都立大附属高校から、桜修館中等教育学校に継承されてほしいと願っています。
技術や戦術が優れているチームも、「感謝の気持ちを大切にする」チームには敵わないと私は信じています。
だからこそ、桜修館サッカー部には、この思いを強く持ち、後輩たちに伝えられるチームになってほしいと願っています。
きっとその先にと大会常連校と呼ばれる日が来ると信じています。