第2回「八雲が丘賞」を、桜修館中等教育学校フィールドワーク部が受賞しました。2014年9月8日、第66回記念祭の閉祭式の中で表彰式が行われ、都大附高同窓会からフィールドワーク部の皆さんに、表賞状と記念品代(10万円)が贈られました。
狭義のフィールドワークとは、何かの課題について研究する際、実際に現地を訪れて聞き取り調査や資料の収集を行ったり、対象を直接観察するなど、客観的な成果を上げるために調査技法です。地理学では「巡検」といいます。
桜修館のフィールド部は、より幅広い活動を行っているのが特徴です。部員自身の興味や関心によって、目黒区内に限らず都内各地の史跡や施設の巡検を行う一方、地域でのお祭りなどの行事に、ボランティアとして参加して清掃を行ったりしています。
また、学校内では清掃活動を行うほか、畑での野菜の栽培がユニーク。記念祭の期間中、桜修館を目指す小学生を対象として行う学校案内は、好評を博しています。
フィールドワーク部に入った動機を聞いてみると、「いろいろな所へ行って見学するのが楽しそうだった」「記念祭の時の展示で興味をもった」「落ち葉掃きをしているという活動に心ひかれた」などの答えが返ってきました。運動系とも文科系ともいえるが部活動に興味をもった」というのは、まさにそうだと思われます。
「目的地を決めて、歴史や特徴を自分たち調べて話し合い、お互いに高めあえる」「巡検でいろいろなところを見学できる」のが楽しいという声のほかに、「畑の農作業が楽しい」という部員もいて、フィールドワーク部の守備範囲の広さと活動の創造性の高さは、大変魅力的です。
桜修館の部活動や生徒の課外活動には、目立たないけれどよくやっている、と評価出来るものが少なくありません。そうした活動を通じて、桜修館の現役生徒と私たち同窓会とのつながりを、より緊密なものにしていきたいと思います。